切らない鼻中隔延長の種類を分かり易く医師が解説
「鼻先をもう少し高くしたい」「自然な仕上がりにしたい」と感じる人にとって、鼻中隔延長術は理想に近づくための手段といえます。ただ、従来の方法では皮膚を切開するケースが多く、傷跡やダウンタイムに不安を抱く人も少なくありません。
そうした中で注目されているのが、メスを使わずに行う「切らない鼻中隔延長」です。この方法では、皮膚を切開せずに鼻先の形を整えることができるため、見た目の自然さや回復の早さが期待されています。
切らない鼻中隔延長には、溶ける糸を使うタイプと、皮膚を切らずに内部から行うクローズド法と、クローズド法の進化版のクローズド法にも関わらずしっかりと本格的な鼻中隔延長を行う閉鎖式のタイプの3種類があります。
閉鎖式の鼻中隔延長は皮膚を切らずに本格的な鼻中隔延長を行うため技術的に難しくできる医師も限られます。
この記事では、それぞれの特徴と違いを詳しく解説します。自分に合った方法を見つけるための参考として、ぜひ最後までご覧ください。
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切らない鼻中隔延長とは?

鼻の整形において、鼻先の高さや長さを調整する「鼻中隔延長術」は、顔全体の印象を大きく変えることができる施術のひとつです。従来は鼻の鼻柱の皮膚を切開して行うオープン法が主流でしたが、eクリニックでは鼻柱の皮膚を切らずに行う「閉鎖式 鼻中隔延長」を考案し、注目を集めています。ダウンタイムや傷跡の心配を減らしながら、鼻先の形を理想に近づけられる方法として関心が高まっています。
閉鎖式の鼻中隔延長は皮膚を切らないクローズド法の進化版と位置付けています。
このように閉鎖式の鼻中隔延長は鼻柱の皮膚を「切らない」ので、術後10日でも、本格的な鼻中隔延長を行った後にもかかわらず、ほとんど腫れていません。
鼻中隔延長術とは何か?

鼻中隔延長術とは、鼻の中心にある「鼻中隔軟骨」に耳の軟骨などを移植し、鼻先をしっかりと支えられる構造に整える手術です。もともとの鼻中隔に軟骨を追加することで、鼻先を高くした際にも下がりにくく、安定した形を保ちやすくなります。単に高さを出すだけでなく、鼻先の向きを上向きや下向きに調整することもできるため、顔全体の印象をよりバランスの取れたものへと導くことが可能です。
この施術では、鼻の「土台」をしっかりと作ることが最も重要になります。構造を安定させることで、長期的に見ても鼻先が沈みにくく、形が崩れにくいという特徴があります。時間が経っても美しいラインを保ちたいと考える人にとって、鼻中隔延長術は非常に効果的な方法といえます。

特にアジア人は、欧米人に比べて鼻中隔軟骨が小さく発達していない傾向があり、単純な軟骨移植だけでは十分な高さや安定性が得られないことがあります。
そのため、軟骨を延長してしっかりと支えを作る鼻中隔延長が求められるケースが多く見られます。
自分の鼻先を軽く押してみたときに、ペチャッと沈むような柔らかい感触がある場合は、鼻中隔の支えが弱いサインと考えられます。このようなタイプの鼻では、鼻中隔延長によって構造を補強することで、より理想的な鼻先の形を実現できます。
切らない鼻中隔延長の特徴
皮膚を切らない鼻中隔延長の閉鎖式の鼻中隔延長は、鼻の外側から皮膚を切開せずに行う低侵襲な鼻形成術のひとつで、従来のオープン法に代わる新しいアプローチとしてお客様から注目されています。手術と聞くと、「メスを入れる」というイメージを持つ人が多い中で、外側の皮膚を傷をつけずに鼻の形を変えられるという点は、心理的なハードルを大きく下げてくれるポイントになります。
皮膚を切らない鼻中隔延長の方法としては閉鎖式の鼻中隔延長の他にテスノーズなど溶ける糸を使って鼻先を伸ばす方法があります。この方法はプチ整形の部類に入り、効果は一時的です。
また、皮膚を切らずに鼻の穴の中からメスを使用してアプローチする一般的な「クローズド法」の鼻中隔延長もありますが、この場合、なんとなくストラット(支柱)を立てる程度で終わる場合が多く、オープン法のような本格的な鼻中隔延長に比べると効果は劣る傾向があります。
クローズド法の鼻中隔延長でも十分な変化が得られるケースもあれば、より構造的なアプローチが必要となる場合もあります。術式の選択には専門的な知識と経験が不可欠であり、形の美しさだけでなく、安全性や長期的な安定性も踏まえた上で判断していくことが重要になります。
しっかりと効果を出したいなら、オープン法と閉鎖式の鼻中隔延長がおすすめで、さらに傷跡を残したくないなら閉鎖式の鼻中隔延長がおすすめです。
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切らない鼻中隔延長の種類
切らない鼻中隔延長には、大きく分けて3つの方法があります。ひとつは溶ける糸を使用する比較的簡易的な手法、もうひとつは皮膚を切開せずに内部操作で軟骨を延長するクローズド法と閉鎖式の方法です。それぞれに特徴や適応があり、求める仕上がりや変化の大きさによって選択が変わってきます。
ここでは、それぞれの方法について詳しく解説しながら、違いや向いているケースについてもご紹介していきます。
①溶ける糸で鼻中隔を延長する方法

この方法は、特殊な医療用の溶ける糸を鼻中隔の位置に挿入し、糸の張力や配置によって鼻先を前方に引き出すという手法です。切開を伴わず、外側から糸を挿入するため、短時間で施術が完了するというメリットがあります。
比較的負担の少ない施術であり、変化の度合いはややマイルドですが、鼻先をほんの少し高く見せたいという希望には十分に対応できる可能性があります。ただし、軟骨そのものを操作するわけではないため、構造的な変化を求めるケースや、大きく形を変えたい場合には不向きとされています。
また、糸は体内で自然に吸収される素材を使用しているため、数年のうちに効果が徐々に弱まることがあります。継続的な変化を希望する場合には、定期的な再施術が必要になることもあります。
②クローズド法の鼻中隔延長

鼻の穴の中らからアプローチする方法です。
オープン法に比べて、術者(医師)の視野の確保が難しいため、本格的な鼻中隔延長の手術を行うことが難しいです。そのため、クローズド法で行う鼻中隔延長の場合、なんとなくストラット(支柱)を立てる程度で終わる場合が多いです。ただ、それでも鼻の構造的に大丈夫な方の場合や本格的な鼻中隔延長をしなくても大丈夫な場合は、クローズド法の鼻中隔延長でも十分な場合があります。
クローズド法のアプローチ法でオープン法のような本格的な鼻中隔延長を行う方法が次にご紹介する閉鎖式の鼻中隔延長です。
③おすすめ!閉鎖式の鼻中隔延長

閉鎖式の鼻中隔延長は、外側から皮膚を切開せず、鼻の穴の中からアプローチするクローズド法と同じ位置にメスを入れる方法の手術です。この方法では、鼻中隔軟骨や耳介軟骨などを活用しながら、鼻の内部構造をしっかりと組み替えて鼻先を前方へと延長していきます。
最大の特徴は、切らずに行う方法の中でも、軟骨を直接操作できる数少ない技術であるという点です。構造的に安定した鼻先を形成できるため、しっかりと高さや形を整えたい人にも対応できる可能性があります。
この手術方法は非常に高い技術力を要するため、誰にでもできる方法ではありません。当院が知る限り2025年現在で、日本でもこの方法で行った鼻中隔延長の症例はほとんどみかけません。
閉鎖式鼻中隔延長なら傷跡を残さずにナチュラルな仕上がりが期待できます。従来のように鼻の外を切らなくても、本格的な鼻中隔延長が可能になったという点で、国内や韓国から高い注目を集めています。
「閉鎖式 鼻中隔延長術」は美容外科医の教科書的な書籍の『顔の美容外科手術(日本医事新報社)』の鼻整形と口元整形の執筆医であるeクリニックの円戸望統括院長が考案した最先端の術式です。
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なぜ切らない鼻中隔延長では閉鎖式が注目されているのか?

近年、鼻中隔延長だけでなく、鼻尖形成などの鼻整形の分野では、傷跡をできるだけ残さず、自然な仕上がりを目指す技術が求められるようになってきました。その中でも、閉鎖式による鼻中隔延長は、切らない鼻中隔延長でありながら本格的な変化を実現できるとして注目されています。
ここでは、なぜこの閉鎖式の方法が数ある選択肢の中で選ばれているのか、具体的な理由を3つの視点から詳しく解説していきます。
自然な仕上がりと傷跡ゼロを両立
クローズド法では、皮膚を外から切る必要がなく、すべての操作を鼻の穴の中だけで完結させます。このアプローチにより、顔の表面に傷が一切残らないという大きなメリットが生まれます。また、外から見える部分を切らないことで、術後の見た目に違和感が出にくく、整形を受けたことが周囲に気づかれにくいという点でも人気があります。
さらに、皮膚を切らないことで組織へのダメージが少なくなり、腫れやむくみが比較的抑えられるため、施術後の見た目も自然になりやすい傾向があります。元の鼻の印象を活かしながら変化を加えたいというニーズにも適しており、仕上がりの美しさと傷跡の有無の両方を重視する人にとっては、理想的な選択肢となる方法です。
構造的に強固な鼻をつくれる

クローズド法による鼻中隔延長は、見た目の変化だけでなく、鼻内部の構造そのものをしっかりと組み立て直すことができるという点も注目されています。使用される軟骨は、自家組織(自分の軟骨)であることが多く、それを鼻中隔にしっかりと固定することで、安定した土台を形成できます。
このような構造的な強さは、鼻先の形が崩れにくくなるだけでなく、横顔や正面からのバランスも保ちやすくなります。一時的な変化ではなく、長期的に理想の形を維持したいと考える人にとって、大きなメリットといえます。
ダウンタイムが最小限で済む可能性も
クローズド法は外側からの切開を行わないため、体への負担が比較的軽くなる傾向があります。その結果として、術後の腫れや内出血が軽くなる可能性があり、回復までの期間が短縮されやすくなります。
また、目立つ傷ができないことから、マスクやメイクでカバーする必要も少なくなり、日常生活への復帰がスムーズに進むケースも多く見られます。仕事や学校を長期間休めない人にとって、ダウンタイムの短さは非常に大きな魅力になります。
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eクリニックの鼻中隔延長を含む鼻の美容整形の症例写真









summary
切らない鼻中隔延長の名医の円戸望医師がいるeクリニック

切らない鼻中隔延長を検討するうえで、どのクリニックを選ぶかは非常に重要なポイントになります。中でも、eクリニックでは「閉鎖式 鼻中隔延長」に力を入れており、高度な技術と豊富な症例数をもとに、自然で美しい仕上がりを提供しています。
これまでクローズド法による本格的な鼻中隔延長を行う医療機関は限られており、内部の軟骨をしっかりと延長できるクリニックはごく一部にとどまっていました。eクリニックでは、鼻整形を専門とする経験豊富な医師が在籍しており、ただストラットを立てるだけでなく、構造的に計算された鼻中隔延長を実現しています。
また、症例数が多いことによって得られるノウハウや個人差への対応力も、eクリニックの強みのひとつです。一人ひとりの骨格や希望に合わせたオーダーメイドの施術を行うことで、満足度の高い結果につなげています。
初めての整形に不安を感じる方や、他院で希望通りにならなかったという経験がある方でも、安心して相談できる体制が整っています。切らない鼻中隔延長を真剣に検討したいと考えている方は、ぜひeクリニックの無料カウンセリングを活用してみてください。

















